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【用語解説】アセスメントとは?【障がい者雇用に関する用語集】

アセスメントとは、対象となる人物についての情報を把握し、その人物の「課題」を見つけることを意味します。
情報とは、対象の人物の家族との状況から日常生活の課題、医療、介護、介助、得意なこと、不得意なもの、やってみたいことなどを指します。

これらの情報を具体的に把握し、取り組みづらいことなどの問題を取り除いていくための課題を明確にします。
そして、社会的ニーズと照らし合わせて、対象の人物が日常生活を充実させながら、有意義な社会生活を送るための環境を作っていくことを目指します。

「アセスメント」という用語は「事前評価」「初期評価」と訳されることもありますが、
福祉の面で使われる「アセスメント」はおもに、支援の対象となる人物の抱える問題の分析や、個別に援助する内容の決定までを指す用語です。

対象の人物について、周囲が客観的に評価(対象の人物の能力、得意な分野など)をし、性格に合った仕事を周囲から提案する場合、援助者や周囲の人間が対象となる人物の課題を一方的に決めることではないということが非常に重要です。

対象の人物が今現在置かれている状況について、コミュニケーションを取りながら把握し、当事者の意見、意志を尊重しながら、困っていること、具体的にできること、得意なこと、取り組みたいことなどについての課題を明確にしていきます。

 


 

日常生活のアセスメントを把握した上で、どのような職業に就くか、就いている職業でどのような役割を担うかを決定するために実施されるのが「就労アセスメント」です。

就労アセスメントは、日常生活のアセスメントを無視しては把握することができません。
また、日常生活のアセスメントと就労アセスメントは平行しているわけではありません。
対象の人物がもっている特徴、個性等を最大限に活かすこと、対象の人物自身のニーズを最大限に支援する環境づくりの方法は個々人によって違います。

あらかじめ決まっている基準に合わせて判別するのではなく、個別に傾聴し、個人の事情を把握することが重要です。
最近では、就労アセスメントは「できないこと」に焦点を合わせるのではなく、「できること」「したいこと」「客観的に見て感じる当人の伸びしろ」を重視する傾向に変ってきています。
できないことのほうに焦点を合わせると、あれもできない、これもできないと感じてしまい、「働けない」という不安が勝ってしまうためです。
就労の意欲がマイナスにならないよう、対象の人物の伸びしろと希望を活かすアセスメントが主流になっています。