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行動観察とは

職員が訓練生の作業内容を観察し、「作業結果」や「成果」だけではなく、

・対象の人物(訓練生)が得意なこと、
・問題なくできること、
・困っていること
・できないこと
・苦手なこと
・不得意なこと

など、行動の細部までを把握することを「行動観察」と呼びます。

職員がチェックする主な項目

・作業(指示内容の理解、作業の耐性、集中力、持続力、成果の確認、報告)
・対人(挨拶、返事、言葉遣い、会話、相手の意図の理解)
・思考や行動(こだわり、癖、特徴、特性)

さらに、対象の人物の気になる行動、動作(ストレス、疲労度、態度、表情)

などになります。

対象の人物が「苦手・不得意な部分」、たとえば、

・苦手としている作業
・苦手としている人のタイプ
・苦手な行動、動作

など、
マイナス部分のチェックが多いかもしれません。

しかし、対象の人物が「得意としている部分」、たとえば、

・得意な作業
・仲良くやれるタイプの人

など、
上手な点、うまくやれる面などのチェックも忘れないようにしてください。

「得意としている部分」、
プラス評価の部分の把握は、
対象の人物との面談や、対象の人物から相談を受けた場合などに、
当人のプラス的な要素、長所、上手、得意な部分を把握していることが、
信頼関係が深めるきっかけになります。

 

作業(指示内容の理解、作業の耐性、集中力、持続力、成果の確認、報告)

指示した内容が理解できているかどうかを把握するためには、

・指示した内容を記憶しているか
・メモを取っているか
・作業に関する疑問点について質問ができるかどうか
・作業の正確さ
・作業にかかる時間
・指示・注意したときの表情や態度

などをチェックします。

集中力があるかどうかは、

・作業以外のことに意識がいっていないか
・作業以外のことをしていないか
・眠そうにしていないか
・持続力があるか
・同じ作業が続けられる時間の把握
・途中で投げ出していないか
・成果物の仕上がりが正確か、丁寧か
・作業の報告がスムーズにできるかどうか

などをチェックします。

対人(挨拶、返事、言葉遣い、会話、相手の意図の理解)

・職員や友人に進んで挨拶できるか、
・挨拶を返せるか
・積極的に話しかけているか
・適切な返事ができるか
・適切な言葉遣いをしているか
・言葉のキャッチボール
・意思の疎通ができているか
・相手の意図することを理解できているかどうか
・最後まで相手の話を聞けるか
・言葉遣いが変わっていないか
・相手によって対応の切り替えができているか

などをチェックします。

思考や行動(こだわり、癖、特徴、特性)

・一人で過ごすのが好きか
・友人と過ごすのが好きか
・休憩時間にはどのように過ごしているか
・集団のなかで過ごすことができているか
・どのような会話を交わしているか
・嗜好品、喫煙、飲酒

などをチェックします。

対象の人物の気になる行動、動作(ストレス、疲労度、態度、表情)

・休憩中に横になっているか、眠っているか
・表情や動きから疲労度を測る
・イライラして人やものにあたっていないか
・焦りがないか
・ためいきをついていないか
・目をこする、頭を叩く、頭を抱える、手を止めている、ぼーっと宙をみているなど、
 普段と違う行動、表情、態度がみられないか
・不安そうにしていないか
・つらそうにみえないか
・自傷していないか

などをチェックします。


これらを【良かった点】【気になる点】で箇条書きにするなどして、
対象の人物の特徴を観察し、問題の解決、短所・長所の把握、
対処法を見出すことまでが「行動観察」といえます。