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精神障がいをお持ちの方が長く前向きに働くためのポイント 【就業環境について】

2021年3月1日、法定雇用率2.3%にアップしたこともあり、
障がい者雇用の人数が増えています。

 

『令和2年 障がい者雇用状況の集計結果』によると、雇用者のうち、

身体障がい者: 356,069.0人(対前年比0.5%増)
知的障がい者: 134,207.0人(同4.5%増)
精神障がい者: 88,016.0人(同12.7%増)

と、いずれも前年より増加し、特に精神障がい者の伸び率が大きくなりました。 
📘 『令和2年 障害者雇用状況の集計結果』(2021年、厚生労働省)

しかし【 就職してから同じ職場で1年間働き続けている精神障がい者 】の割合は49.3%と、ほかの障がいと比べても低いことが分かります。
📘 『障害者の就業状況等に関する調査研究』 (2017年、JEED)

 

そこで今回は弊社をご愛顧いただいている企業様のうち、
特に【 精神障がいをお持ちの方を安定雇用している組織 】に共通するポイントから、就業環境に特化してまとめます。

どういう就業環境をつくれば、定着率が良くなるのでしょうか。

 

就業環境で気をつけたいポイント

環境設定は精神障がい者雇用において重要なポイントとなります。
環境は1度定めた場合、変動させない事が基本です。

なぜなら障がい種類や個人差はありますが、
精神障がい者の特徴として『新しい職場環境や仕事内容に適応するまでに時間がかかる』という傾向があるからです。

 

もしも変更する場合は必ず周知し、聞きこぼしがないような配慮が必要です。
環境に慣れるまでに最低でも1週間、一般的には2週間以上が必要なケースが多いです。
突発的な変更や急な配置換えを行うと、緊張感が高まってしまいます。

覚えるまでも時間がかかり、片付けの苦手な場合は散らかりやすいため、
所定位置でじっくり慣れをつくっていくことが重要です。

【確認ポイント】

① 伝達ツールの定位置の確定

☑ ホワイトボード
☑ スケジュール表  
☑ 分担表
☑ 書面などのツールをファイリングする為のファイル 

② 机や備品

☑ 管理スペースの確定(文具の予備品、業務)
☑ ラベルなどで個人もしくは共有物の差別化を図る 
☑ 机の下は避難場所の為、空けておく事 

③ OA機器

☑ 使用方法の確定 
☑ 禁止事項の確定
☑ 清掃方法や保守作業の確定 

④ 危機管理

☑ メンバーが小休憩取れるスペースの確保
☑ 面談スペースの確保
☑ 災害時の誘導方法

 

これらはあくまでも当社が関わった企業の成功事例ですが、
環境の変化に敏感な方は(障がいあるなしに関わらず)多くいらっしゃいます。
まずは「就業環境によってストレスを抱えやすい」ことへの十分な理解が重要です。