お役立ちコラム
易疲労性(いひろうせい)とは?〜高次脳機能障害の症状から働き方を考えよう〜
高次脳機能障害とは
高次脳機能障害は、病気や怪我等で脳に損傷を受けることで脳の認知機能全般に支障が生じてしまい、日常生活や社会生活への影響が続いてしまう障がいです。
高次脳機能障害の障がいの特徴に関しては、以下の内容になります。
① 記憶障害
新しい出来事を覚えられず、同じ内容の発言を繰り返す。
物の置き場を忘れてしまう。
② 注意障害
注意力が散漫になっていることで、長時間の取り組みができず、作業のミスが増える。
同時進行の作業に混乱する。
③ 遂行機能障害
計画的に物事の実行ができず、約束をしても守れない。
指示がないと動けない。
④ 社会的行動障害
自己中心的な行動になる。
思うようにならないと興奮してしまい、大声を出して暴れてしまう。
易疲労性とは
易疲労性は、高次脳機能障害における症状の1つで、身体的にも精神的にも疲れやすくなることが続く状態です。
症状として、
・眠気が常にある
・疲れるとミスが増える
・長時間姿勢を保つ(座る)ことができない
・イライラしやすい
等があります。
また、易疲労性を本人が気づいていない場合も多く、周りの人達からはやる気がないように見えてしまうことも少なくありません。
易疲労性と向き合って働くために
易疲労性は心身が疲れやすい状態です。
1日のスケジュールを考える時に、こまめに休憩をとることができるように調整します。
紙に書く等で自分自身が視覚的に確認できるようにします。
こまめに休憩をすることを習慣付けしていくことが大切です。
また、気を遣って休憩をしてしまうことを防ぐためには、
予め自身の易疲労性について説明できる場合は説明することで周囲からの理解を得ることも必要です。
休憩時には働いている環境から離れて、深呼吸やストレッチ等、
自分自身にとってリラックスできる取組みを通じて心身の気分転換を行うこと良いでしょう。