お役立ちコラム
【用語解説】コーピングとコーピングスキルを高める必要性
昨今コーピングという言葉をよく耳にするようになってきました。
発達障がいの現場においてもこの考え方が用いられています。
コーピングとは
メンタルヘルス用語であるコーピングとは、ストレスへの対応や対処する行動のことを指しています。
具体的には、
ストレスの原因となる刺激である「ストレッサー」を受け、
それを認知し、
ストレス反応が起こる、
という流れを理解し、その対処を行うことを意味します。
ストレッサーの例
人混み、PC作業、食事、飲酒、天候、音、転職、離婚、過密スケジュール など
ビジネスの中でもコーピングを取り入れる動きがあります。 仕事へのストレスを抱えている人が多い背景もあり、コーピングへの注目度は高まりつつあります。
ストレスに対して上手く対処する方法のコーピング。 この技術を上手く活用することで、ストレスをなくすことや、ストレスとの付き合い方を良い方向に変えることができます。
コーピングの種類
問題焦点型
ストレスの原因をなくすなど、ストレスから抜け出す方法です。
情動焦点型
気を紛らわせる・気持ちを切り換えるなど、ストレスを発散させる方法です。
ケースによっていずれも必要な方法です。
発達障がい者支援でのコーピング
発達障がいを抱えた子どもたちは、外部から受けるストレスだけでなく、自己表現が上手くいかないときにも強いストレスを感じてしまうことがあります。
それが原因となりさらに感情のコントロールが難しくなってしまうことがあります。
対処として、コーピングスキルを高めることが重要です。
なるべく1人だけの時間を過ごさせないようにし、優しく接し安心感を与えていくこと、子どもたちが積極的に遊べる環境をつくることなど、今以上に注意深く見守っていくことが必要です。
このような取組みを継続することで、発達障がいの改善へ効果を発揮するケースもあります。